後遺障害事例

肩関節の構造

肩に関する後遺障害としては、「鎖骨骨折(さこつこっせつ)」「腱板断裂(けんばんだんれつ)」「胸鎖関節脱臼(きょうさかんせつだっきゅう)」「肩鎖関節脱臼(けんさかんせつだっきゅう)」など、多くの種類があります。

 

これらの後遺障害を理解するために、まずは「肩の関節の構造」を説明します。4-2

肩の関節は、腕を自由に動かすことができるように、とても不安定な構造をしています。このため、交通事故で肩に衝撃を受けると、比較的容易に骨折してしまいます。

 

肩の構造を補強するために、関節唇(かんせつしん)、関節包(かんせつほう)、腱板(けんばん)、烏口肩峰靱帯(うこう けんぽう じんたい)が周囲を支えています。

 

 無題

さらに、肩の関節の周囲は、三角筋(さんかくきん)大胸筋(だいきょうきん)という大きな筋肉で覆(おお)われています。

 

4-3

       大胸筋

 

 

三角筋と大胸筋は、腕を上下に動かしたり、腕を水平に回す際に必要となる筋肉です。食事をしたり文字を書くときなど、日常生活の些細な動作を支えています。

 

 

 

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