肩関節の構造
肩に関する後遺障害としては、「鎖骨骨折(さこつこっせつ)」「腱板断裂(けんばんだんれつ)」「胸鎖関節脱臼(きょうさかんせつだっきゅう)」「肩鎖関節脱臼(けんさかんせつだっきゅう)」など、多くの種類があります。
これらの後遺障害を理解するために、まずは「肩の関節の構造」を説明します。
肩の関節は、腕を自由に動かすことができるように、とても不安定な構造をしています。このため、交通事故で肩に衝撃を受けると、比較的容易に骨折してしまいます。
肩の構造を補強するために、関節唇(かんせつしん)、関節包(かんせつほう)、腱板(けんばん)、烏口肩峰靱帯(うこう けんぽう じんたい)が周囲を支えています。
さらに、肩の関節の周囲は、三角筋(さんかくきん)と大胸筋(だいきょうきん)という大きな筋肉で覆(おお)われています。
大胸筋
三角筋と大胸筋は、腕を上下に動かしたり、腕を水平に回す際に必要となる筋肉です。食事をしたり文字を書くときなど、日常生活の些細な動作を支えています。
当事務所には、年間約200件にのぼる交通事故・後遺障害のご相談が寄せられます。
多くは福岡県内の方ですが、県外からのご相談者もいらっしゃいます。