後遺障害コラム

筋萎縮検査について

2014年03月27日 木曜日


神経学的テストの1つである筋萎縮検査とはどういう検査ですか。


頸椎捻挫や外傷性頸部症候群等の症状で上肢の麻痺が続くと、筋肉がやせ細り、細くなっていくことがあります。
これが筋萎縮の症状です。

筋萎縮検査は、両上肢の肘から10cmのところの上腕部、前腕部の周径を図ります。

左右の周径を比較して、差があるか否かを検査します。

筋萎縮は、被検者の意思が介在しないため、信用性が高い他覚所見と考えられております。

14級9号の後遺障害では、筋萎縮が明確に認めらない場合もあります。

12級13号のレベルになると、筋萎縮があることも後遺障害認定の重要な要素となります。

したがって、MRIなどで神経根の圧迫が認められ、12級13号の認定の可能性がある場合には、筋萎縮検査を行い、後遺障害診断書に筋萎縮テストの結果を記載してもらうことが重要です。

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