モンテジア骨折
■1.モンテジア骨折とは?
橈骨頭脱臼を伴う尺骨骨幹部骨折のことを「モンテジア骨折」といいます。
下記イラスト図のように、モンテジア骨折では、尺骨が骨折しているのみならず、橈骨も脱臼していますが、ひじ関節のXP検査を行わないと見逃されることがあります。
橈骨頭の前方脱臼によって後骨間神経が圧迫されることで、下垂指(手関節の伸展は可能であるものの、手指の付け根の関節の伸展ができなくなる症状)になることがあります(下記イラスト図参照)。
■2. モンテジア骨折の治療方法
モンテジア骨折の治療は、橈骨の脱臼を伴い不安定なことから、当初から観血固定術(患部を切開し、プレートを埋め込んで固定する術式)が選択されます。
尺骨の一応の骨癒合がみられたとしても、橈骨頭の脱臼が残存するケースがあります。この場合、ひじ関節に可動域制限が認められるため、これを治癒するには、尺骨の過矯正骨切りオペを実施して橈骨頭の整復を行うほか、橈骨頭の変形が著しいときは橈骨頭切除術の選択が検討されます。
■3.最後に
交通事故によって外傷を負った場合には、症状を適切に把握して、発現した症状に応じた後遺障害の等級認定を得なければなりません。後遺障害の申請には医学的な知識やそれに基づいた立証が重要になってきますので、後遺障害の申請をお考えの方は弁護士相談をご検討ください。
アジア総合法律事務所では、福岡のみならず、九州、全国からご相談やご依頼を受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。
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多くは福岡県内の方ですが、県外からのご相談者もいらっしゃいます。