耳鳴りについて
1)耳鳴りとは
耳鳴りとは、外では音がしていないのに、耳あるいは頭蓋内で音が聞こえる状態をいいます。片方の耳で鳴っていると感じる場合もあれば、両方の耳で感じる場合もあります。
耳鳴りは、聴覚の伝達経路やその周辺に何らかの異常があって発症するものと考えられていますが、「なぜ耳鳴りが起こるのか」について、医学的には未だ十分に解明されていません。
交通事故にあわれた方の中には、「昼間は何の症状もないのに、夜になると耳鳴りがして眠れない」と訴える方もいます。
交通事故にあわれた方が耳鳴りの症状を訴えられる場合、自律神経失調症による血流障害がひとつの原因とされており(バレ・リュー症候群 ※)、この症状ですと、ペインクリニックや麻酔科での交感神経ブロック療法を受けることで症状の改善が見込めます。
※ バレ・リュー症候群とは、首の損傷によって自律神経(おもに交感神経)が直接または間接的に刺激を受けることで耳鳴りやめまいが生じることをいいます。この症状は事故直後ではなく、受傷から2~4週間ほど経ってから顕在化することが通常です。
バレ・リュー症候群と診断された場合、交感神経の緊張を緩和するという治療の目的の下、交感神経ブロック注射による治療が施されます。
では、症状が改善しない場合、どのような「耳鳴り」が後遺障害の対象となるのでしょうか?
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6)まとめ
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