脊髄の後角障害、後根障害(せきずいのこうかくしょうがい、こうこんしょうがい)
1.後角障害、後根障害とは
後角障害、後根障害とは、頚髄、脊髄の後部に存在する後角部や後根部が損傷を受けたことによって発生する障害で、脊髄損傷の1種です。
後角には感覚を司る神経細胞が多数集まっており、身体の各部が感じ取った触覚や痛み、温度や姿勢などの信号を脊髄へと伝達しています。
後根は、感覚神経が脊髄に入るところにある神経根です。体性感覚や内臓感覚についての信号が、この場所を伝わって中枢に届けられます。
後根が障害を受けると、体のさまざまな部位の体性感覚が麻痺したり、神経根痛を発症したりします。
体性感覚とは
体性感覚とは、目や耳、舌や鼻などの感覚器ではない方法で感知する感覚です。痛覚や触覚、温感などの皮膚感覚、筋肉の収縮を感知する深部の感覚、内臓の感覚などが該当します。
後根障害になった場合、全ての感覚線維が影響を受ける可能性がありますが、温感障害と痛覚障害が生じやすい反面、触覚は障害されにくいという報告がありあす。
交通事故において、後角障害や後根障害になる事案は多くはありません。
後角障害や後根障害となった場合、身体のさまざまな感覚に異常が発生するので、生活へ支障が及びます。適切に後遺障害認定を受けるために、交通事故に精通した弁護士によるサポートを受けましょう。アジア総合法律事務所では、福岡、九州を中心にして全国から交通事故についてのご相談を承っていますので、お気軽にご相談下さい。
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多くは福岡県内の方ですが、県外からのご相談者もいらっしゃいます。