後遺障害事例

頭部外傷による高次脳機能障害とは-2

 

頭部外傷による高次脳機能障害-1

 

・左側頭骨骨折・脳挫傷

 

次に、別の脳挫傷のケースを見てみましょう。

 

下の頭蓋骨は、3Dで撮影されたCT画像です。

緑色の矢印の先に、骨折線を確認することができます。

 

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下記のCT画像でも、脳挫傷を確認することができます。

緑色の矢印の先を見てみましょう。うっすらと白くなっています。

これが脳挫傷です。

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上記のCT画像は、自転車に乗っていた際に交通事故に遭った方のものです。

この方は、軽自動車と出合い頭で衝突し、左側頭部を骨折しました。

 

その衝撃により、打撲部位の直下の脳組織が挫滅を来しました。

 

 

・急性硬膜外血腫(きゅうせいこうまくがいけっしゅ)

 

急性硬膜外血腫とは、「頭蓋骨と、頭蓋骨の内側で脳を包んでいる硬膜の間に出血がたまって血腫になったもの」です。

 

多くの場合、硬膜の表面に浮き出たように走っている硬膜動脈が、頭蓋骨骨折に伴って傷つき、出血します。その血液が、硬膜と頭蓋骨の間にたまり、硬膜外血腫になります。

 

下記のイラストを見てください。

 

たんこぶの下に血液がたまっている赤い部分が、急性硬膜外血腫です。

 

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下記は、急性硬膜外血腫のCT画像です。

左側に凸レンズ状に白く広がっている部分が、急性硬膜外血腫です。

 

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ただし、急性硬膜外血腫と診断されても、大きな意識障害を伴わない場合は、高次脳機能障害を残すことはありません。

 

現在俳優として活躍されている赤井英和さんは、ボクサー時代に急性硬膜外血腫の診断を受けています。しかし、大きな意識障害を発症することはなく、現在も芸能界で活躍されています。このような場合は、高次機能障害と認定されることはありません。

 

頭部外傷による高次脳機能障害とは-3

 

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